2025年1月 あったかいご通信 | 株式会社野田建設|福祉施設-介護・障がい者施設の建築|岐阜・愛知
あったかいご通信

2025年1月 あったかいご通信

2025.01.01

A型事業所、大量解雇の危機!
経営難を乗り越えるための支援策とは?

 厚生労働省が発表した集計結果によると、2023年3月から7月の5か月間で、就労継続支援A型事業所で働く障がい者4,279人が解雇されました。これは、同期間に解雇された障がい者全体の4,884人のうち、約88%を占めています。昨年度1年間の解雇者数が2,407人であったことを考えると、半分以下の期間で倍増しており、かなり深刻な状況です。
 解雇の主な原因は、就労継続支援A型事業所の経営難による閉鎖とされています。4月の障害福祉報酬改定や最低賃金の上昇、物価高騰などが影響したと考えられます。
 解雇された4,279人のうち、8月末時点で再就職(A型事業所含む)したのは936人、B型事業所に移行(予定含む)したのは2,073人で、合わせると全体の7割。2割強は求職中だった。
 就労継続支援A型事業所の中には、生産活動による収支から利用者の賃金を支払うという指定基準を満たしていない事業所が多く、2022年3月時点で51%に上ることが分かっています。満たさない場合、経営改善計画書を提出して取り組むことになっているが、状況は改善していません。厚労省は今後、A型事業所の経営支援に向けた具体的な対策を検討していく方針です。

 報酬改定や最低賃金の上昇、物価高などで経営が厳しい方々も多いかと思います。弊社は皆様の介護障がい福祉施設の建築だけでなく運営についてもサポートいたします。介護障がい福祉施設の経営についてお悩みの方は是非弊社までご相談ください。

※出典:厚生労働省

 

年間退職者1名!? 驚異の定着率を誇る介護事業者の働き方改革

 北海道でサービス付き高齢者向け住宅を運営する事業者は従業員70名に対し、年間退職者はわずか1名程度という驚異的な人材定着率を実現しています。その秘密は、徹底した「働きやすさ」の追求にありました。

働きやすい環境づくりのポイント
 ①有給休暇取得率ほぼ100%:有給休暇を取得しやすい環境を整えています。
 ②多様な勤務シフト:早朝のみ、土日休みなど、従業員の都合に合わせた柔軟な働き方を可能にしています。
 ③仕事内容の選択肢:清掃専門、調理専門など、スキルや希望に合わせた業務を用意し、個々の能力を最大限に活かせるようにしています。
 ④ICT導入による負担軽減:移乗支援ロボットやAI送迎ルート最適化システムなど、最新技術を導入し、従業員の負担軽減を図っています。
 ⑤余裕を持った人員配置:人材不足による負担増加を防ぐため、常に余裕を持った人員体制を維持しています。
 ⑥地域貢献への意識改革:地域住民へのサービス提供にも力を入れています。訪問介護や定期巡回サービスの利用者を増やし、地域に貢献することで、従業員のモチベーション向上と地域社会への貢献を目指しています。

 今回ご紹介した取り組みは、人材不足に悩む介護業界の皆様にとって、大きなヒントになるのではないでしょうか?従業員が「働きやすい」と思える環境づくりこそ、人材定着の鍵と言えるでしょう。弊社は介護福祉事業者の皆様へお役立ち情報を毎月配信しています。施設の新規開設や運営のお悩みは是非弊社まで。

 

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